NMB48の次世代エースの1人として期待されていた薮下柊(18)が9日、大阪・NMB48劇場のチームB2公演で開かれた生誕祭の中で、卒業を発表した。芸能界を引退する。

 薮下は来春、高校を卒業することから、勉学に専念。卒業後は「今までとは全く違う生活で、勉学の方に励むことになると思います」とあいさつした。

 誕生ケーキ、色紙、花束と生誕祭で祝福された薮下は、マイクを握り「18歳になった私から、皆さんに伝えたいことがあります」と切り出した。

 「12歳で入って6年間、めちゃめちゃ大切な思い出です。入った時にかなえたいと思った夢をたくさんかなえさせてもらいました」とファンに頭を下げた。

 そして「私にはやりたいことがあって、今しかできない。でも、NMB48でもっとできること、やることがあるんじゃないかって、ほんとに、ほんとに、たくさん悩みました」と続け、来春の高校卒業を見すえ、最近は進路に悩み続けてきたことを明かした。

 周囲のスタッフや、家族とも相談し「いつかはまだ決まっていないけど、卒業を決断しました」。卒業後は学業に専念し、芸能活動とはまったく違う人生を歩むことを決めた。

 何度も言葉に詰まりながらも、懸命に話を続けた薮下は「本当に、本当に、私のファンの方には感謝しています。生誕祭で(卒業を)言うなんて、私がファンやったら、最低野郎やと思うけど、ありがとう!」と、涙を流しながらの満面笑みで手を振っていた。

 薮下は11年12月、3期生として加入。中学生ながら達者なトークとステージ度胸、天真らんまんな笑顔でファンを魅了し、翌12年夏のシングル「ヴァージニティー」で初選抜。同年10月、3期生で創設されたチームB2で正規昇格し、センターのポジションで活躍。3期生エース、グループの中心メンバーの1人として、活動してきた。

 13年6月のAKB48グループ選抜総選挙で49位にランクして以降、今年まで4年連続してランクイン。今年は自己最高39位に入った。夏に渡辺美優紀が卒業し、NMB48を支えるエース候補として期待されていた。

 卒業公演の詳細や時期は未定。