映画「私の優しくない先輩」(7月17日公開)の試写会が29日、東京・秋葉原UDXシアターで始まった。

 「涼宮ハルヒの憂鬱」、「らき☆すた」など人気アニメの演出や監督を務めた、山本寛監督(35)が初めて実写映画に挑戦した作品ということもあり、アニメファンが多数訪れた。同監督は「僕は客層を絞ってつくるので、八方美人じゃない。これは女子中高生あたりに向けてつくると覚悟した。僕のアニメのファンに向けてつくっていない。ごめんなさい」と謝った。

 そのうえで、同監督は観客に「気に入ってもらえたらうれしいし、ダメなら…とりあえず家に帰って、まずサッカーを見よう!!」と、試写会開始時刻の約5時間後にキックオフする、W杯南アフリカ大会決勝トーナメント1回戦、日本対パラグアイ戦の観戦を勧めた。自虐的かつ潔いあいさつに、映画に出演した女優児玉絹世(20)も苦笑い。