堀北真希(20)松山ケンイチ(23)主演映画「ナクシタキオク(仮題)」が、日本映画ながらハリウッド気鋭の監督や外国人スタッフで製作される。

 メガホンを取るのは、デビュー作「カンバセーションズ」で05年東京国際映画祭審査員特別賞を受賞したハンス・カノーザ監督(38)。映画はインターナショナルスクールに通う女子高生(堀北)が記憶を失ったことから始まる物語。ハリウッドで撮影予定だったが、監督は「日本を舞台にしたら、文化のぶつかり合いも絡んだ深みのある物語になって面白くなるかも」と考え、日本の映画会社に企画を持ち込んだ。英語のセリフは多いが、設定も米国の高校を日本のインターナショナルスクールにするなど、スタッフ以外はすべて日本仕様に変更した。

 同監督は日本通で、主演の2人についてもインターネットなどでドラマや映画の情報収集を行い指名。「松山さんは『デスノート』の演技や存在感が抜群だった。堀北さんは『ALWAYS

 三丁目の夕日』を見たのですが、演技のうまさはもちろん、目力など世界に通用するルックスを持っている」と説明する。

 堀北は「自分にとってはめったにないチャンス。海外の監督が撮る日本の映画がどんな作品になるか楽しみ」。松山は「2年くらい前から話をいただいていて、海外の方と仕事をしたいと思った。海外のスタッフさんとチャンバラごっこをしたい」と話している。年内に日本国内で撮影に入り、来年公開予定。全米公開も視野に入れている。