大竹しのぶ(58)主演の「ピアフ」(東京・日比谷のシアタークリエ)が2月7日から上演される。フランスの国民的歌手だったピアフの波乱の半生を描いた作品で、11年に初演され、13年にも再演された。大竹こん身の演技はもちろん、大竹が歌う「愛の讃歌」「水に流して」など14曲の歌にも心動かされた。初演を見た直後のコラムで「歌手ではない大竹の歌は魂の叫びとなって、聴くものを圧倒する。同時代に大竹がいる幸せを感じる瞬間だった」と書いたが、大竹も「人生で大切な出会いになった」とピアフには強い思い入れがある。
そんな大竹に、今回の舞台で初共演する若手は戦々恐々としている。伊礼彼方は「(共演者の)碓井(将大)君から『大竹さん、マジやばいよ』と言われて緊張しています」と話した。真意を「怖いとかではなく、役に真っすぐに向かわれる姿がすごいと」と説明するが、すでに「大竹しのぶ伝説」が関係者の間でまことしやかに流れている。
大竹と共演経験があり、「ピアフ」初参加の川久保拓司は「『大竹しのぶ伝説』はいろんなところで聞いてます。厳しいとか、セリフが完璧とか、伝説が一人歩きして、オーラがすご過ぎて、1メートル浮いてるという話もある」と証言。大竹も「にらまれたら石になる」とか「嫌われたらセリフが1個減る」という伝説を披露した。愛されるゆえのジョークだが、そんな伝説が生まれるほど、女優としての大竹の存在感は際立っている。【林尚之】




