スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサー(66)とアニメ製作会社プロダクションI.Gの石川光久社長(56)が3日、長野県上高井郡小布施町の美術館「北斎館」で落成記念オープニングトークショーを開いた。

 同美術館は、葛飾北斎の肉筆画を展示しており、石川社長は、北斎の娘・お栄を主人公に、親子の関係などを描いたプロダクションIGの新作アニメ映画「百日紅 ~Miss HOKUSAI~」(原恵一監督、5月9日公開)に言及。お栄を演じた女優杏(28)の徹底した役作りぶりを明かした。

 「杏さんはアフレコの時に着物を着て、お栄になって演じました。公開したら、女性のお客さんが着物を見てくれたら、うれしいです」

 一方、鈴木プロデューサーは「プロダクションIGさんの新作が公開間近の中、スタジオジブリの新作はいかかですか?」と聞かれると、「今は(詳しくは)言えないけれど、アニメ製作会社として企画は検討中です」と新たな企画が進行中であることを示唆した。

 この日のトークショーは、増改築を終えた同館が明日4日にリニューアルすることを記念し、行われた。「百日紅 ~Miss HOKUSAI~」(原恵一監督、5月9日公開)を製作したプロダクションIGと、小布施町に縁があり、北斎に興味があった鈴木プロデューサー率いるスタジオジブリが、明日4日から6月30日まで北斎館で行う企画展「北斎とその弟子たち 北斎絵画 創作の秘密」に企画協力した縁で実現した。