劇団理事を務める専科スター轟悠が13日、兵庫・宝塚バウホール公演「ギリシャ悲劇 オイディプス王」で、約1年ぶり主演作の初日を迎えた。
ソフォクレス原作で、「親殺し」「母親との婚姻」が鍵になる悲劇の傑作。華やかな宝塚の世界観とはかけ離れた難役を、入団30年と節目を迎えたキャリアを生かし、悩み、苦しむ王をこん身の演技で魅せた。
家臣が伏して迎える中、スポットライトを浴びた轟が姿を見せる。両手を広げ、見下す場面の迫力。王としての威厳をたたずまいで表現してみせた。
「今年30年。今の私だから来た役。誇りを持って、うんと悩みながら、しっかりと演じたい」
故春日野八千代さんの後継として、雪組トップから専科へ移り、劇団理事の肩書も持つ。作品では、前王の殺害犯を徹底して調べ上げた結果、自身にまつわる悲劇的な結末を知ることになる。轟のプライドが、古代ギリシャの威厳、苦悩と交錯し、文字通りの熱演となった。
また、王妃となるヒロインのイオカステ役は、月組男役スター、凪七瑠海(なぎな・るうみ)が好演している。公演は同所で23日まで。



