武田梨奈(24)が3日、東京・渋谷シネパレスで行われた映画「木屋町DARUMA」(榊英雄監督)初日舞台あいさつで「乳首は出してません!!」と苦笑いしながら否定した。

 出演しキャスティングプロデューサーも務めた木下ほうか(51)から「武田さんは、確かに今までにないような男女の役で…まぁ、乳首も出していただいて」と、とうとうと説明された。満員の客席の熱気が、その瞬間、グッと高まったが、劇中で乳首を出していない武田は「出してないですっ!!」と全力で否定し続けた。

 武田は劇中で、寺島進演じる父の借金のかたに風俗に売り飛ばされ、身を落としていく娘を演じた。風俗嬢になってからの場面では、男性客と行うプレイ(性行為)の名称を、幾つも口にするセリフがあった。武田は「乳首は出してないんですけど、本当に過激な、私が知らないような言葉もあった。辞書にも書いていないような言葉で、Googleで調べたら…すっごい、とんでもない映像がたくさん出てきて、少し見てしまった」と明かした。

 一方、木下は武田に声をかけた裏話を明かした。花見の時に当時、無名に近かった武田を見かけた際、09年の武田の主演映画「ハイキックガール!」が頭に浮かび「ハイキックだ! と思って(劇中に)ハイキックはないけど、ちょっと言ってみようかなと声をかけたら食い付いてきた」という。「ずいぶん、おどしたよね。役以上の『俺と、ああいうことやるんやで』みたいな。過剰に言わないと、女優ってダメなんですよ。急に現場で『ダメ』とか言い出すヤツいるんで」と、武田に相当、過激な役であると伝えたという。武田は「現場は、ちゃんとやりますけど…そういうのは無理ですって言いました」と苦笑した。

 この日は、四肢を失った元ヤクザで借金取りの主人公を演じた遠藤憲一(54)と、身の回りの世話をするヤクザを演じた三浦誠己(39)が登壇。遠藤は「こんな、エグい、ヤバい映画、誰が見るんだよ!! と思ったら…こんなにいっぱい(客が)いらっしゃって、感謝しています。見終わった後、どんな気持ちになっちゃうか分かんないですけど、出演者もスタッフも、その場でエネルギーを傾けられるだけ傾けました。そのパワーだけは圧倒的に自信を持っています」と言い、胸を張った。三浦は「映画界にキッチリ残る、力強い映画になってます」と断言した。