好調のNHK連続テレビ小説「あさが来た」への出演が決まった俳優、瀬戸康史(せと・こうじ=27)が19日、大阪市内で、主演舞台「Dステ17th 夕陽伝」(21~22日、森ノ宮ピロティホール)への思いを語った。

 舞台は、日本の神話を題材にし、大和朝廷時代の豪族の生きざま、恋などを描いた青春群像劇。殺陣場面も多く、瀬戸は「けいこ中は自分で自分の足を刺したり、人に刀当てたり…。空気イスで筋トレして、もう大変でした」と振り返る。

 これまで大河ドラマで森蘭丸、吉田稔麿を演じたが、いずれも「やりでした。刀を振り回すのは初めて」だった。毎回「自由演技」といい、臨場感も緊張感も満載の殺陣場面になる。

 すでに東京公演を終え、残りは大阪での2日間のみ。当初2公演だったが、完売で、追加のプレビュー公演が決まった。

 「大阪公演だけのスペシャルなカーテンコールもありますし、お得ですよ」。いたずらっぽく笑い、お得好きな大阪ファンにアピールした。

 福岡出身だが、大阪は「気質が合うかも。人の温かみとか、福岡に似ていますね」と言う。

 05年のデビューから、ちょうど10年。08年には、平成仮面ライダーシリーズ9作目「仮面ライダーキバ」の主人公を演じ、大河ドラマは「江~姫たちの戦国」(11年)、今年の「花燃ゆ」に出演。そして今度は朝ドラの主要キャストに決まった。

 「早かったですね。ほんと、いろんな経験をさせてもらって、幸せ者だな~」

 今月下旬から朝ドラの収録に入り、波瑠(24)演じるヒロインあさとともに、女子大設立に奔走する成澤泉役を演じる。ヒロインのモデルとなった広岡浅子とともに、日本女子大を創設したことで知られる人物だ。

 瀬戸は「すでに出来上がったチームに入っていくのは初めてで、怖かった」。すでに衣装合わせなどを終え、波瑠、玉木宏ら出演者との顔合わせも終わった。

 「役作りは、まだこれから。今は(モデル人物を)勉強しているところです。視聴率が好調なので、自分が出てから、あれ? みたいになったらどうしよう」

 言葉とは裏腹に、屈託ない笑顔が充実の日々を物語っている。朝ドラには来年1月30日放送分から出演する。