越智志帆(31)のソロユニット「Superfly(スーパーフライ)」が大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場することが23日、確実になった。

 人気、実力とも申し分ないが、今年のヒットも決め手の1つとなった。4月期に放送された木村文乃(28)主演のTBS系連続ドラマ「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」の主題歌「Beautiful」がヒット。アルバム「WHITE」収録曲でシングル発売されていないが、配信で40万ダウンロードを突破するなど熱い支持を得ている。

 ある関係者は「日本を代表する抜群の歌唱力を誇る女性歌手の1人。『Beautiful』のヒットもあって、若手本格派女性歌手の代表格に、今年こそはどうしても出てもらいたかったようだ」と話す。

 歌唱力は、早くから国外からも評価されるほど折り紙付き。音楽フェスの原点といわれるウッドストックの40周年記念イベントが09年にニューヨーク郊外で行われた際、唯一の日本人歌手として招待された。

 国内では、数々の曲がさまざまな場面で多くの人の耳に届いている。10年にはシングル「My Best Of My Life」がセンバツ高校野球の入場行進曲に選ばれた。同年に「タマシイレボリューション」がNHKのサッカーテーマ曲になり、W杯南アフリカ大会やJリーグ中継で使用された。

 同局はこれまで紅白出場を何度も依頼してきたが、ライブや音楽フェスなどと重なるなどスケジュールが折り合わなかったこともあり、実現しなかった。同局では、今年もヒットを飛ばした同ユニットに対し、早い段階からの熱烈なオファーで口説き落としたとみられる。

 ◆Superfly(スーパーフライ) 越智志帆(おち・しほ)によるソロユニット。1984年(昭59)2月25日、愛媛県生まれ。07年シングル「ハロー・ハロー」でデビュー。08年の初アルバム「Superfly」以来、オリコン週間ランキング6作連続首位は、女性歌手では宇多田ヒカル以来、2人目の快挙(再デビューは除く)。今年は過去最大規模の33都市39公演の全国ツアーを開催。