米国のXゲームのスターたちがスタントを務め、驚天動地のアクション連発で話題を集める映画「X-ミッション」(20日公開)の一般試写会が8日、大阪市内であり、思わぬゲストが現れた。

 お笑いコンビのジョイマン。8年ほど前に「エンタの神様」「爆笑レッドカーペット」などで活躍したが、その後は泣かず飛ばず。しかも、高木晋哉(35)池谷和志(34)とも東京吉本の所属…。大阪のイベントに出ること自体が不思議な2人なのだが、映画の見せ場の1つに飛行機から札束を強奪するシーンがあり、犯行グループがパラシュートをほとんど使わず、急降下で落下する。それにちなみ「人気急降下芸人」としての登場だった。

 起用はある意味、当たった。MCが「すてきなゲスト」としてコンビ名を呼ばずに呼び込むと、「コントエクササイズ!」と叫び、往年のリズムネタで姿を見せた。しかし、場内の反応は「……?」。MCが「コンビ名がわかった人、挙手願います」と場内に呼びかけたが、手を挙げたのは2割弱で、ジョイマンというコンビ名が明かされて、ようやく「あ~!」という微妙な声が上がる始末。人気急降下芸人としてのお題は、月収が絶頂期と今ではいくら違うかで、高木は絶頂期を「180万円」、現在を「11万円」と明かしたが、ピンの仕事が少ない池谷は「8万円」と寂しそうに話した。

 まばらな拍手と、微妙で、穏やかで、温かいリアクションに見送られて2人が去った後、映画は上映された。関係者によると、仰天アクション連発で“前座”がウソのように盛り上がった。