フォークデュオ、コブクロが23日、京都市伏見区の京都聖母女学院中学・高校を訪れ、約800人の女子生徒を前に人気曲「YELL~エール~」など2曲を熱唱した。

 大阪のラジオ局FM802の人気番組「ROCK KIDS 802」(毎週月~木、午後9時)の企画で、事前に公開収録先を募集し、同校が選ばれた。企画は完全シークレットで進行。何も知らずに放課後の体育館に集められた生徒たちは、DJ落合健太郎からコブクロの名前が紹介されると絶叫、手を振ったり、隣の友人と顔を見合わせたりして喜んだ。

 舞台袖から登場した小渕健太郎(39)は「(紹介の振りで)今日のゲストは…の後の沈黙が長すぎて、やべぇ三代目(J Soul Brothers)じゃね? とか期待されていたらどうしよう」と笑わせた。

 高校時代の思い出について、小渕は「僕は1年間だけバドミントン部だった。競技中に羽がちょっとした風で変わるので、エアコン止めなあかんかった。体育館を半分ずつ使っていたバスケット部が汗だくでかわいそうやった」と具体的に振り返った。

 学生からの質問コーナーで、高校2年生の思い出について聞かれた黒田俊介(39)は「グラウンドに雪が積もって、裸で出て行ったら先生にすごく怒られた」。また「自分たちの歌で1番好きな曲を歌って欲しい」とリクエストされると、代表曲「桜」のサビを披露するなど最後までノリノリだった。

 小渕は「将来、例えば作家になったりミュージシャンになったりして、書くことはこの時代の2、3年のことを思い出して書くだけ。今そこにいるのはうらやましい。でもそのときは書けない」と貴重な10代の時間について、学生に諭した。

 この日の京都は真夏日を記録したが、体育館内は女子学生の熱気に包まれ、更にヒートアップした。

 コブクロは6月15日に2年6カ月ぶりとなる新アルバム「TIMELESS WORLD(タイムレスワールド)」をリリースする。この日の収録の模様は6月16日の同番組内でオンエアされる。