大相撲元横綱千代の富士の九重親方の訃報が伝わった7月31日、各界の友人も悲しんだ。モデルとして活躍中の次女、秋元梢(29)は最愛の父への感謝の言葉をツイッターに投稿した。

 次女の梢はこの日夜、ツイッターにメッセージを書き込んだ。

 「最期は苦しむことなく、家族全員にみとられて、息を引き取りました。今まで父を応援してくれた皆様に感謝申し上げます」

 最後にこうつづった。

 「父の娘に生まれて、幸せです」

 最愛の父だった。09年にヘアサロンのカットモデルをへて本格的にモデル活動を始めた時、父から言われたのは「やりたいことをやれ。手伝えることがあれば手伝う」。端正な顔立ちは父親譲り。スリムな体形もDNAを受け継いだ。普段の様子について聞かれると「普通のお父さんだと思います」と答えたが、理想の男性像は「父に勝てる人」。基準は父だった。4年前に父娘初共演となったハンバーガーチェーンのPRイベントでも終始、仲の良さを感じさせる掛け合いが印象的だった。

 父は昨年9月、膵臓(すいぞう)がんの手術を受けていたことを公表した。今年7月19日のウエディングコレクション発表会に出演後、父の病状について取材陣に聞かれたが、答えることができなかった。ウエディングドレスについて質問されると「結婚式は一生に1度のもの。だったら派手でも着たい」と答えたが、父に花嫁姿を見せることはかなわなかった。

 死去直前の31日昼ごろ、ツイッターに7月27日の自分の誕生日を祝ってくれたスタッフに感謝の言葉を投稿した直後、父の最期をみとることになってしまった。