渡辺謙(56)が7日、建て替えのため一時休館する東京・渋谷のパルコ劇場で行われた手締め会に出席した。この日、千秋楽を迎えた朗読劇「ラヴ・レターズ」が同劇場最後の作品で、渡辺は妻の南果歩(52)と共演した。同劇場で大規模商業演劇の初舞台を踏んでおり、思い入れも強い。「1度休館するけど、かっこよく言えば『See You(またね)』。また呼んでもらえるような自分でいたいです」。
初舞台は21歳の時。「演劇集団 円」研究生時代の81年、故蜷川幸雄さんが演出した「下谷万年町物語」で主演の座をオーディションで射止めた。「それまで(劇団主宰の)3日間くらいの公演しか経験がなかったけど、いきなり25回の公演。途中で逃げ出したくなりました」。その後しばらく舞台出演を続けたが、仕事の中心はドラマや映画に移行。同劇場に再び戻ったのは13年の「ホロヴィッツとの対話」と朗読劇「ラヴ・レターズ」だった。15年にブロードウェーミュージカル「王様と私」に主演したが、この日は「しばらく映像や海外の仕事ばかりだったので不安でしたが(舞台劇も)やるべきだった。だからブロードウェーからの話を受けてみようと思えたんです」。同劇場の存在が飛躍につながった。
数々の名作を上演してきたパルコ劇場は43年の歴史にいったん幕を閉じるが、19年秋に新ビルでの営業再開を目指す。



