SMAPが、今年の12月31日をもって解散することが13日、分かった。1月に明らかになった分裂騒動はいったん収束し、グループ存続に向けて何度もジャニーズ事務所・ジャニー喜多川社長と面談や話し合いを進めてきたが、メンバー間の潜在的な溝は深かった。14日未明に正式発表された。国民的アイドルグループの歴史は、デビュー25周年の節目の年に幕を閉じることとなった。

 5月以降、ジャニー喜多川氏は、メンバーたちと何度も面談した。親しい関係者は「『自分にエネルギーがあるうちに、それをSMAPに注ぎたい』と言っていた。ジャニーさんがイニシアチブをもって、あそこまで積極的に面談するのは見たことがない」と話す。事務所幹部が同席した面談だけでなく、メンバーと2人きりで事務所とレコード会社などを行き来し、移動することもあった。

 直接会えない時は電話もした。草なぎ剛(42)に何度も電話するあまり、同じ「剛」のKinKi Kids堂本剛(37)との電話中に、堂本と草なぎを混同してしまうこともあったという。84歳。多忙なスケジュールの中、まだ使い慣れないスマートフォンを操作し、時には別の大手芸能事務所幹部に間違い電話もかけながら、少しでも5人と対話する機会をもった。

 関係者によると、今月11日に解散が正式決定した際、ジャニー氏は「がっかりしていました」という。ただ、最終的には同調し、既に気持ちを切り替えており、「5人は僕が生んで育てた、生涯の子供。グループで活動してようが、ソロだろうが、同じ愛情を注ぐ」とも話していたという。ジャニー氏とメンバーの固い「親子関係」は続く。