漫画家の小林よしのり氏(63)が、「週刊少年ジャンプ」に掲載されている漫画の絵柄が没個性的だと指摘し、「もう完全についていけない絵柄ばかり」と嘆いた。

 小林氏は17日に更新したブログで、秋本治氏の人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)の最終回が掲載された週刊少年ジャンプを購入したことを報告。「『こち亀』の最終回が載ってる少年ジャンプを買ったが、『こち亀』以外の漫画が全部コミケな絵になっていて、溜息が出た。もう完全についていけない絵柄ばかりになったんだなあ」と感想をつづった。

 「わしや秋本治の連載が始まったころのジャンプ作品は、みんな線が整理されないバラバラの個性的な猥雑さがあったのに、今は見分けがつかない絵柄ばかりになっている」と、現在の掲載作品の画風が昔と大きく変わったことを指摘し、「よくこんな中で『こち亀』の画風を貫いたものだ。しかし今後は大丈夫なのかな、少年ジャンプは?差異のない絵柄の中で、今の読者は差異を見つけて楽しむのだろうか?時代が変わったんだろうなあ」としみじみとつづった。