米女優アンジェリーナ・ジョリー(41)が20日、夫の俳優ブラッド・ピット(52)との離婚を申請したことが明らかになった。複数のメディアが19日に和解しがたい不和を理由に離婚を申請したと伝えている。

 2人は今年に入ってから度々離婚の危機が伝えられていた。芸能情報サイトTMZによると、ジョリーは俳優ジョニー・デップらハリウッドの大物スターの離婚を手掛ける敏腕弁護士を雇い、3人の養子を含む6人の子供全員の単独親権を求めているという。ピットには面会権を与えるが、養育権は渡さないと主張しており、親権が離婚成立の焦点となりそうだ。慰謝料は求めていないという。

 ジョリーの弁護士は「家族の幸せのため」と理由を説明しているが、一部報道ではピットが大麻とアルコールを好んで常習していることや怒りやすい性格が子供たちの生活環境に悪影響を与えており、親としての責任に疑問を感じたことが要因だと伝えている。一方、ピットが新作映画「マリアンヌ」で共演した仏女優マリオン・コティヤールと不倫疑惑が浮上したことや、仕事で世界中を飛び回り、ほとんど食事をせずに病的なまでに痩せているジョリーの健康を気遣うことにピットが疲れたことなどが原因で不仲説が取りざたされていたことから、互いにそれぞれ我慢の限界だった可能性もありそうだ。

 2人は映画「Mr.&Mrs.スミス」(05年)で共演したことがきっかけで交際を始め、ピットは女優ジェニファー・アニストンと離婚。翌年に長女シャイロちゃんが誕生し、その後も双子の実子にも恵まれるなど6人の子供を育てている。14年に南フランスの古城で極秘結婚し、先月23日が2回目の結婚記念日だった。(ロサンゼルス=千歳香奈子)