歌手増位山太志郎(67)が9日、新潟市で行われた「越後にしかわ時代激まつり」に代官役で参加した。大関として活躍していた大相撲時代のトレードマークともいえるチョンマゲ姿に「断髪式の後で、カツラをかぶってこの頭になるのは2回目だよ」。約70人の代官行列の中心になり、馬にまたがって町中を練り歩いた。乗馬は2度目で「結構高さがあるんだ。怖いよ~」と弱音を吐きながらも、沿道から「格好いいよ」「いい男っ!」と声がかかると笑顔で手を振った。

 13年11月に日本相撲協会を定年退職。本格的な歌手活動を始め、魅惑の甘い歌声を全国に届けて約2年になる。「新曲の『白雪草』は女性を守る男の気持ちを歌った曲。これからも、よい歌をどんどん歌いたい」と意欲を見せた。永井みゆき(41)が奥方役、桜井くみ子(35)が娘役として一緒に祭りを盛り上げた。【松本久】