演歌歌手神野美伽(51)が24日、東京・新宿区の新宿文化センターで昼夜2公演を行った。

 昼公演では、会場を埋める約1800人の中高年ファンを前に「男の海峡」でオープニングの幕を開けた。

 「1年を通して、コンサートツアーで日本全国、津々浦々、旅をさせていただいていますが、毎回毎回、この(幕が開いた)瞬間を喜んでいます。毎年、東京でコンサートを開いていまして、去年は春に渋谷公会堂で行いましたが、その1年半前の私と、いまの私、大きく人生が激動しました。生きているとこういうこともあるんだなと…。だけど、私は歌うんだという気持ちでいます」。

 昨年8月に作詞家荒木とよひさ氏と離婚。人生の転換期を迎え、歌や人生を新たに見つめ直したことで、歌への欲求が一層強まったと明かした。

 公演では「浮雲ふたり」「桜みち」や新曲「命の恋」とオリジナル曲を次々と歌唱。「『命の恋』は命がけの恋ということです。損だとか得だとか、世間だとか、そういうことは関係なく、自分の人生と引き換えてでもこの人を愛したい、でも、添えない。そういう歌です」とアピールした。

 12月2日からは、大阪・新歌舞伎座で座長公演を行う。

 約2年前に人生のハプニング「まさか」という坂を登り切った神野が今、魅力を放って歌い続けている。