ドラマ「相棒」などに出演した俳優成宮寛貴(34)が9日、芸能界引退を発表した。

 成宮が引退を発表した9日、出演ドラマを多く抱えるテレビ朝日は対応に追われた。来年1月スタートの連続ドラマ「就活家族~きっと、うまくいく~」(木曜午後9時)では、三浦友和(64)黒木瞳(56)が演じる夫妻の娘(前田敦子)の恋人を演じる予定だった。出演は正式発表されていなかったが既に始まっていた収録には参加していた。成宮側が8日に同局側に対して降板を申し出た。同局は「週刊誌の記事を受けて、所属事務所より『出演を見合わせたい』との申し入れがありました。当社としても慰留をしておりましたが、本日、引退するとの連絡を受け、出演の見合わせを受け入れる判断をしました」と説明。同局は撮り直しを前提に協議を重ねた結果、代役に渡辺大(32)を起用することを決めた。

 成宮は同局「相棒」シリーズにも12年「シーズン11」から14年「シーズン13」まで出演した。水谷豊(64)が演じる警視庁特命係の杉下右京警部の3代目の相棒、甲斐享を演じた。同ドラマは再放送でも2桁近い視聴率を記録する人気ぶりで、今月12日も成宮が出演した「シーズン11」の第15話の再放送が予定されていた。同局はこの日「科捜研の女11」に差し替えた。

 同局は「今後も『相棒』シリーズの再放送は続けます」とした上で、12日放送分の差し替えについては「引退発表を受け、総合的に判断して別の番組に差し替えることにしました」。引退発表直後のこの日午後、BS朝日では成宮出演の「シーズン11スペシャル」を予定通り放送した。

 過去に「相棒」に出演していた元女優の高樹沙耶(53)が、大麻取締法違反の疑いで10月に現行犯逮捕された。「相棒」出演者の騒動が続いている。