元パンクロックバンド、ザ・スターリンのボーカル、遠藤ミチロウさんの訃報に、音楽界をはじめ各方面から悲しみの声があがっている。

ロックバンドRIZEなどで活躍するベーシストKenKenはツイッターで「ミチロウさんあなたは本当にカッコよかった。そして、本当に優しかった。俺はスターリンのベースだった事、ずっと自慢するよ」としのび、OriginalLoveの田島貴男は「ミチロウさんのライブは何十年経ってもまだ自分の血液の中に痕跡として残っている気がしてます。ありがとうございました」とつづった。

元たまの石川浩司は、ライブでの激しさとは対照的に普段は物腰柔らかかった遠藤さんの思い出を振り返り、「あちらでも表で激しく、裏で優しい笑顔で」とツイート。音楽家の大友良英氏は「ミチロウさん!」と絶句した。

ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬は遠藤さんとのツーショット写真をツイッターにアップし、「このところずっと、弾き語りで訪れる各地でミチロウさんの話をしてた。皆本当にミチロウさんのことを愛してた。『弾き語り始めたんですよ』『おー一緒にやろうよー』と電話で話したのは数年前。思い出は尽きない。無念。ミチロウさん、あなたは俺にとって唯一無二の偉大なパンク歌手でした。安らかに!」と悼んだ。

作家の高橋源一郎氏は「ミチロウさんはぼくと同い年です。何度かお会いして一緒にお仕事もしましたが、そんなときはいつも、同じ学年なんだなあと感じたものでした。もうずっと前のことですが。お話をするときのミチロウさんは、ライブの時とは違い、ほんとうに穏やかで繊細な方でした。さよなら、ミチロウさん」と追悼。ロックバンド「グループ魂」でドラムを担当する俳優の三宅弘城は「ミチロウさん、ありがとうございました。本当にありがとうございました。涙が止まりません。歌ってる時の背中、一生忘れません」「グループ魂にはアタクシが作曲した『遠藤ミチロウ』という曲があります。ありがとうミチロウさん」と悼んだ。

遠藤さんは昨年11月に、膵臓(すいぞう)がんの手術を同年10月に受けて療養中であることを発表。闘病生活を続けていた。所属事務所は1日、遠藤さんが4月25日に都内の病院で亡くなったことを発表した。68歳だった。