NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台となった岩手県久慈市で20日、恒例の秋祭りが開かれ、主役を務める能年玲奈(20)と祖母役の宮本信子(68)が特別ゲストとして参加、住民の大歓迎を受けた。

 祭りでは市の中心部を山車とみこしがパレード。2人ははっぴ姿で人力車に乗り、沿道を埋めた多くの市民に手を振って応えた。

 パレード中に、同市の山内隆文市長が2人に「久慈の魅力を全国に発信した功績はまさに『じぇじぇじぇ!』です」と感謝状を手渡す場面も。能年は「祭りに参加できてすごく興奮しています」とあいさつ。多くの人に囲まれた宮本もドラマの口調で「おらの年も忘れてしまった」とおどけた。

 久慈市の主婦吉田祥子さん(45)は「手を振ってもらえて感激。2人の笑顔は東日本大震災で被災した久慈の元気につながると思う」と話した。