異色のアイドルグループが発足した。メンバー全員が借金を抱える女性9人組「ザ・マーガリンズ」が24日、都内でメンバー発表とお披露目会を行った。9人の借金総額は1億2770万円。応募総数500人の中から第1期メンバー9名が選ばれた。

 「借金は夢で返せ」をコンセプトにアイドル活動を通じて、借金の返済を目指す。デビュー曲「グッバイ借金天国」を12月17日に発売する。ゼネラルマネジャーはタレント大久保佳代子(43)を、総監督を演出家マッコイ斉藤氏が務める。

 恋愛禁止のアイドルも多いが、「ザ・マーガリンズ」は恋愛大歓迎。大久保は「ソフトな枕営業ぐらいオッケー。大物俳優とすっぱ抜かれるとか最高です」と言いたい放題だった。

 実家の工場が倒産し、1億円の借金がある「融資ナンバー9」の西田真己(30)は「ピンチはチャンス。振り返った時に宝物になるように頑張ります」と悲壮感を漂わせながらも、意気込んだ。現在はキャバクラで働いている。

 悪徳商法に引っかかり、500万の借金を抱える「融資ナンバー7」渡辺なつ未(23)は「写真を撮られ、スカウトされたと勘違いしてついて行ったら、空気清浄器やエステの契約をさせられた」と過去の苦い思い出を語った。2児を育てるシングルマザーで愛称は「おっかさん」。

 10月には初シングル予約会イベントを行い、12月23日には東京・ヤクルトホールで初ライブ「借金はライブで返せ!!」を開催する。大久保は「かわいそうでしょ。応援したくなるでしょ。その情に訴えます。ブスさ、粗さもありますが、借金があるので努力して輝いてくれると信じている」と期待していた。