【香港24日=木下淳】米国出身アイドルで歌手のリア・ディゾン(21)が、夢だった海外公演を実現させた。昨年のNHK紅白歌合戦に初出場するなど日本の活躍がアジア各国に飛び火し、香港から強い要請を受けて単独ライブ(26日)の開催が実現した。この日夕、到着した香港国際空港では計700人の取材陣とファンから熱烈歓迎を受け、アジア制覇への第1歩を踏み出した。

 ワンピース姿のリアが空港到着ロビーに姿を見せると、無数の「リア!」コールとフラッシュの嵐が発生。約50人の取材陣と650人のファンが殺到し、中華圏芸能人の通例の倍以上となる20人の警備態勢が敷かれた。リアはスクラムを組む警備員に守られながら、迎えの車までの500メートルをもみくちゃになって歩き「香港のみんなに受け入れてもらえるのか不安だったんですが、ゲートを出た途端、すごいフラッシュと人ごみに囲まれ、とてもビックリしました」と歓迎を肌で感じた。

 この日の空港取材に駆け付けた香港の地上波テレビ最大手TVBの女性リポーター、イーデス・ウォンさんも興奮気味。「リアは香港のファッション誌の表紙を何度も飾って女性の支持を集め、男性からはゴージャスでセクシーだと評判になっているわ」と過熱ぶりを紹介した。

 4月から韓国、台湾、タイなど9つの国と地域で発売されるアルバム「Destiny

 Line」が香港では売り上げ約3000枚を記録。当地で日本のヒット基準に相当するという2500枚を上回り、グラビアアイドルの容姿だけでなく、歌手として認められ、単独ライブのオファーを受けた。

 リアは「今回は短い滞在ですが、ファンのみんなに思いっきり楽しんでもらえれば。私も一緒に楽しみたい」。26日に市内で開くライブに向けて、自身もファンも期待を高めている。