太平洋戦争末期の特攻隊と、その世話をするために集められた「なでしこ隊」と呼ばれる少女たちの真実の姿が、フジテレビ系で成海璃子(15)と成宮寛貴(25)の主演でドラマ化される。9月放送の土曜プレミアム「千の風になってドラマスペシャル

 なでしこ隊~秘密基地・知覧

 少女だけが見た“特攻”…封印された23日間~」(仮題)で、鹿児島・知覧飛行場を舞台に描く。

 45年3月、特攻隊員の世話を命じられた知覧高等女学校3年の前田笙子さんは、そこで「笑って出撃する」と伝えられていた特攻隊員が、婚約者に未練を残し、死を思い、涙する姿を見る。その真実を前田さんが「特攻日記」として記録したものを元にドラマ化。前田さんを成海が、教師を夢見ながら特攻隊員になった本島桂一少尉を成宮が演じる。また、隊員に慕われる食堂経営者・鳥浜トメさんを薬師丸ひろ子(44)が演じる。

 成海は「なでしこ隊の存在を知らなかった。2度と会えない人を見送るのはつらかったんだろうなと思う。私と同じ15歳の設定なので、素直に演じたい」。成宮は「こういう悲劇があったという事を忘れないことが大切。そのためにも、やりたいと思いました」と話している。