女優小池栄子(27)とプロレスラー坂田亘(35)が24日、都内ホテルで挙式・披露宴を行った。5年の交際をへて昨年8月29日に結婚。目標だった今春の挙式は多忙で断念したが、2人で約束した「婚姻届の提出から1年以内の挙式」を守り、最良の日を迎えた。午後6時半から始まった披露宴には芸能や格闘界の友人ら約420人が出席。小池は、くも膜下出血から回復して結婚式を見守ってくれた父親に感謝し、涙を流した。

 披露宴を締めくくったのは小池の涙だった。感謝の手紙を読み上げる中で父親が大病を患った過去を明かし「それでも私を幸せにしてくれた。愛情を注いでくれた分を皆さんにお返ししたい」と泣いた。関係者によると、小池の父は約7年前にくも膜下出血で倒れ、緊急入院したという。しかし、これから売り出そうという時期の小池が仕事の合間に看病するなどして回復。この日の挙式に立ち会い、自分をエスコートしてくれた父に涙で感謝した。

 披露宴は爆笑問題の乾杯で開演。高田延彦、向井亜紀夫妻が媒酌人を務め、曙が人生初の相撲甚句を披露したり、アニマル浜口氏が「気合だ」を連発して門出を祝った。イタリア料理好きの坂田のため、わざわざイタリアに渡って花嫁修業した小池が、現地で学んだパスタを坂田に食べさせるサプライズもあった。

 披露宴前にツーショット会見を開いた。純白のウエディングドレスに身を包んだ小池が、坂田の手をしっかり握って登場。「挙式で指輪交換をした時は指が震えました。父と離れ、彼の元へ行く。寂しかったけれど、それ以上に楽しい未来が待っていると思うと感動しました」と喜んだ。

 待望の晴れ舞台だった。昨年8月に結婚し、多忙で今春の挙式予定を断念しながら、仕事の合間を縫って満足のいく披露宴になるよう準備を進めてきた。1年前は制作中だった結婚指輪も完成。坂田が「裏表がなく太陽のように照らしてくれる彼女をイメージして」デザインしたという「オーデマ・ピゲ」社の3カラットのダイヤのリング。小池が「亘君の2試合分のファイトマネーと言えたら格好いいんですけど」と話すと、坂田は「現役生活15年。人前で蹴られ、殴られた結晶がこんなに小さくなった」と照れくさそうに笑った。

 夢だった結婚式のため妥協しなかった。桂由美さんデザインの細身のウエディングドレスを着ようと、小池は所属事務所が「ほおがこけすぎ」と心配するほど体を絞った。「花嫁姿が生涯で1番美しくあるよう必死に努力して」愛する人と幸せの舞台に立った。