ロックバンド、ラウドネスのリーダーでドラムスの樋口宗孝さんが11月30日、肝細胞がんのため、大阪市内の病院で死去した。49歳。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日にお別れ会を開く予定。所属事務所は「3月に肝細胞がんが発見されて8カ月、入退院を繰り返しながらも、生きることに前向きで、この大病を克服すべく、強い意志を持ち、復活への意欲を持ち続けていましたが、突然のことでした」とコメントした。

 樋口さんは77年にロックバンド、レイジーでデビュー。81年にはギタリスト高崎晃らとラウドネスを結成した。国内でのヘビメタ、ハードロックバンドの先駆者として人気を博した。海外にも進出して85年には5枚目のアルバムが、米国のビルボートチャート74位に入った。日本のロックバンドとしては、初のビルボード100位圏内入りで、話題となった。

 樋口さんは94年に一時バンドを脱退したが、00年に再加入。4月から治療に専念するまでは、バンドを引っ張っていた。樋口さんのスピーディーでパワフルなドラムは、X-JAPANのYOSHIKIら後輩ロッカーの多くから尊敬されていた。