ボーカル宮本浩次(46)が急性感音難聴と外リンパ瘻(ろう)などで音楽活動無期限休止中のロックバンド、エレファントカシマシがベストアルバムを来月19日に発売することが6日、分かった。タイトルは「THE

 BEST

 2007-2012

 俺たちの明日」。代表曲「俺たちの明日」から新曲「ズレてる方がいい」まで5年間の足跡をたどる15曲を収録する。初回盤には先月14日の日比谷野外大音楽堂ライブの映像をノーカット収録。同ライブは宮本の病気判明で中止を発表したが、宮本の強い希望で急きょ開催。満足に歌える状態ではなかったが、予定を上回る12曲を歌ってファンを感動させ「ビデオでも見たい」と映像化を望む声が殺到した。

 来年3月21日でデビュー25周年。ベスト盤は記念イヤーのキックオフ企画だ。音楽活動休止中とはいえ予定通りの発売は、記念イヤーへの強い思いを感じさせる。宮本は野音ライブ以降、活字媒体の取材を数社受けた程度で、レコーディングなどの音楽活動は控え、治療に専念。「このアルバムの15曲の中には、きっとあなたの生涯の友となりうる曲があるに違いない」とメッセージを寄せている。