フジテレビ系情報番組「知りたがり!」(月~金曜午後2時)が3月末で終了することが12日、分かった。低迷する視聴率が最大の要因で、関係者は「今後も浮上を期待するのが難しいため」と説明した。

 同番組は、10年3月にスタートし、昨年3月まで午前9時55分開始だった。同4月から午後2時開始に放送枠を変更。それまでの伊藤利尋アナウンサー(40)が続投し、元NHKの看板アナウンサーで、フリーアナの住吉美紀(39)をキャスターに起用し、日本テレビ系「情報ライブ

 ミヤネ屋」に対抗する番組を目指してきた。同局としては12年ぶりの午後のワイドショーとして期待されていた。

 ところが、平均視聴率は2%前後と低迷のままで、浮上の兆しがない状態が続いていた。ライバル局の番組は2桁をうかがう数字を記録する中、大きく水をあけられていた。

 番組では住吉キャスターがNHK時代には見せなかった得意のヨガを披露し、主婦の人気を集めるなど奮闘してきた。昨秋ごろはセットをリニューアルするなどてこ入れもされた。一方で関係者からは「ヨガなど以外に目新しい企画がなかったことが数字低迷の要因」との指摘もあった。視聴者を引きつける同局らしい明るく楽しい独自企画がなかったことも“敗因”とみられる。

 4月からは制作スタッフを一新した上で、新たな情報番組を検討しているという。フジテレビ広報部は番組終了について「何も決まっていません」とコメントした。