高良健吾(24)と吉高由里子(23)が6日、千葉県茂原市内で行われた映画「横道世之介」(沖田修一監督、来年公開)の撮影に参加した。2人は08年「蛇にピアス」以来5年ぶりの映画共演となる。撮影は9日に終了予定で、大詰めを迎えていた。作品は80年代を舞台にした青春映画。衣装や小道具も当時を再現したものを身に着けている。吉高は「自分は生まれたばかりの時代でそんなに記憶もありませんが、着たことのない服だし、部屋にあるモノも古いけど、懐かしいと思える」と不思議な体験をしているという。高良も「生まれたころを演じるのは面白い。シャツをズボンの中に入れるのは、こんな時しかできない」とファッションの違いを楽しんでいる様子だった。

 「蛇とピアス」では、高良は全身入れ墨、顔に15個のピアスをしている超個性的な役柄で、吉高はヌードも披露するなど体当たりの演技を見せた。久しぶりの再会に、高良は「(吉高は)気配りができるようになったかな」と話し、吉高は「5年たってすごく男らしくなった。コミュニケーションがとれるようになった」と、互いの変化を感じ取っていた。

 作品は作家吉田修一氏の同名小説の映画化。