4連覇に黄信号?

 リオデジャネイロ五輪女子レスリング日本代表の公開練習が24日、都内で行われ、53キロ級で女子史上初の4連覇を狙う吉田沙保里(33)が、21日に股関節痛を発症したと明かした。

 練習後、吉田は笑みを浮かべながら「股関節を痛め、思いきった練習が出来ていないんです」と切り出した。合宿初日の朝に右脚付け根の腸腰筋が急に痛み始めたという。この日の技をかける練習でも患部に負担をかけないよう全力は出さず。「自分のタックルが出来ない状態」と嘆いた。

 ただ思えば、過去2大会の直前も状態は悪かった。08年北京の前はW杯で連勝記録を119で止められ、12年ロンドンの前は練習で力が入らず、悩み落ち込んだ。それを乗り越えた先の金メダルだった。「五輪に向けてしっかり治したい。少し(時間が)あるので、大丈夫かな」。8月18日の本番まで1カ月弱。その笑顔を信じるしかない。