仙台が連敗を止めた。ホームに首位浦和を迎え、壮絶な打ち合いの末に引き分けた。前半にMFキム・ミンテ(21)のJ1初出場初ゴールで先制し、後半は1-3からMF奧埜博亮(25)、DF渡部博文(27)、MF梁勇基(33)の3ゴールで一時逆転。同36分に追いつかれ勝ち点3は逃したが、攻撃面で大きな収穫を手にした。

 力の限り戦い抜いた。激闘を終えると、仙台イレブンは芝に膝をついて悔しがった。両チーム計8ゴールの壮絶な打ち合い。白星はならなかったが、1-3から4-3に巻き返す粘り強さで、首位から4得点を奪う攻撃力を披露した。前節の退席処分でこの日の指揮を執れなかった渡辺監督も「半歩前進だ。心から感謝」と健闘した選手とスタッフらをたたえた。

 キム・ミンテがデビュー戦で来日初得点を決めた。前半8分。「自分の良さは積極的な攻撃参加。イメージはできていた」とMF野沢のクロスに右足を振り抜き先制のゴール。試合後は「初出場で不安はあったが、負けなくて良かった」とやり切った表情だった。

 2点ビハインドの後半は20分間で3得点のゴールラッシュだ。奧埜が途中出場1分後に右足で追加点を挙げると、その5分後には渡部が頭で合わせて同点弾。浦和ペトロビッチ監督に「ストレスのたまる試合」と言わしめる反撃で、同35分には梁のゴールで勝ち越しに成功した。

 だが簡単には勝たせてもらえなかった。勝ち越し直後に失点し結局ドロー。梁は「連敗は止まったが、残念な気持ちの方が強い。守備のチームなので引き締めないと」と反省を口にした。渡部も「攻撃面で結果を出せた半面、守備での詰めの甘さが出た」と4失点のドローに満足はしていない。課題は課題として受け止めつつ、この日の勢いを今後の戦いにつなげていく。【成田光季】