磐田はアウェーで東京と対戦し、2-3で敗れた。前半8分、FW森島康仁(28)の今季初得点で先制。同点にされた後、後半7分にMF小林祐希(24)の豪快なミドルで勝ち越したが、その後に2失点した。またも第2ステージ初勝利を挙げられず、年間勝ち点は27のまま。目標の「J1残留」に向けて安心できない状況になってきた。
森島は指をさしながら走り、ベンチ前の名波浩監督(43)に抱きついた。前半8分、MF太田吉彰(33)のシュート性のクロスは相手DFにはね返されたが、右サイドを駆け上がったDF藤田義明(33)が、こぼれ球を拾った。ライン際からのクロスに、ゴール前の森島が頭で合わせて先制。「チームの流れを変えたい」と16試合ぶりの先発で今季初得点を挙げた。
プロ12年目の今季、森島の悩める日々が続いていた。「こんなに試合に絡めないことは初めて」と話したこともある。FWの層が厚くなり、ベンチ外の試合が増えた。4月24日鳥栖戦(1-0)でようやく今季初先発も、接触プレーで腰を痛め、前半20分で交代した。だが、悔しさを糧に練習や練習試合でファイトし続け、指揮官の心を動かした。この日は前節で規律を破ったエースFWジェイの代わりだが、名波監督に「(先発は)あいつがつかんだもの」と言わしめていた。
1-1で迎えた後半7分、森島のボールキープから太田がつなぎ、最後はMF小林が切り込んで強烈なミドルシュートを決めた。5月21日甲府戦(3-1)以来11試合ぶりの今季5点目。視察に訪れた日本代表ハリルホジッチ監督の前で、持ち味を見せつけた。
だが、その後に追いつかれ、後半ロスタイムには、飛び出してボールをクリアしたGK志村滉(20)が、相手FWを倒してFKを与えた。直接のシュートはクリアしたものの、はじいたボールをDF陣が競り負けて逆転負け。前節に続く今季4試合目の逆転負けで、初の連敗を喫した。第2ステージでは初の複数得点を挙げたが、白星に結びつかなかった。【保坂恭子】



