川崎Fの日本代表MF中村憲剛(29)の帰国初仕事はチームへの喝だった。13日に韓国から帰国し、14日川崎市内・麻生グラウンドでの練習に参加。日本代表遠征中、チームは10日にナビスコ杯敗退、13日には天皇杯でJ2横浜FC相手に苦戦するなど、2つのタイトルを失いかねない内容が続いていただけに、練習前に怒りの気持ちを伝え、今後の奮起を促した。「ナビスコ杯は絶対勝つと思いこんでいただけに衝撃的すぎる報告でした。ズーンといった感じ」と中村は首をうなだれた。だが、「もう終わってしまったこと。試合の映像も見ない」と残されたタイトル奪取へ気持ちは向いている。全体練習後にはMF谷口博之(25)に約20分間徹底指導、精神面などの教えを説いた。16日のリーグ山形戦(等々力)へ向け「精神的にも肉体的にもきつかっただろうけど、天皇杯で勝ちに持っていけたのは大きい。試合もあまり出てなかったし、僕は元気なので頑張る」と代表合流前に懸念された体調不良の全快をアピールした。