<J1:鹿島0-2広島>◇第34節◇7日◇カシマ

 磨きのかかった攻撃的パスサッカーとリーグ最少失点の堅守を融合させ、広島が円熟の連覇を達成した。

 開幕戦で浦和に敗れるなど、春はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)と並行する過密日程に苦しんだが、4月までを4勝2分け2敗で乗り切ったのが大きかった。

 5月中旬からは9戦連続負けなし。その間、7月10日の川崎戦でハットトリックした佐藤がJ2時代を含めた10年連続の2桁得点をJリーグ史上初めて達成し、17日の仙台戦で首位に立った。

 8月半ばから9月にかけて守備が乱れ、ミキッチの離脱もあり、3連敗を含めて5試合勝ちがなかった。3位まで後退するも、9月21日の新潟戦勝利で息を吹き返した。

 19歳の野津田の活躍などで連勝を3に伸ばした10月5日の清水戦で首位再浮上。続く横浜戦で敗れて転落したが、勝つしかなかった最後の2試合を連勝。鮮やかな逆転で連覇を手繰り寄せた。