<ナビスコ杯:鹿島0-3神戸>◇1次リーグ◇28日◇カシマ

 勝ち点6で並んでいた4位鹿島が、5位神戸に完敗して決勝トーナメント進出が絶望的になった。前半9分、中盤でボールを奪われてからの縦パス1本でGKと1対1にされ、神戸MF杉浦恭平(25)に先制点を献上。後半12分にもDFラインを破られて追加点を許し、同30分にはミスで3点目を失い万事休した。

 攻撃陣は数多くのチャンスをつくりながら最終的に無得点。FWダビ(30)はシュートを8本も打ったが、決定力が乏しかった。勝ち点3差で追う2位清水が敗れたため、数字上は6月1日に1次リーグ突破の可能性を残したが、得失点差が6あり厳しい状況。05年以来、9年ぶりに決勝トーナメント進出を逃す可能性が極めて高くなった。

 ホームのサポーターから激しいブーイングを浴び、トニーニョ・セレーゾ監督(59)も試合後の会見で爆発。通訳を挟まず計15分間、まくし立て「何人かの選手の責任のなさが、この結果を招いた。我慢の限界に来た選手もいる。ゴール前に突っ立っているだけで点が取れるFWが欲しいよ。普段の練習を取材している人は分かると思いますが、大半はシュート練習なのに…。寂しさが募るばかりです」と嘆いた。