<J1:浦和1-0広島>◇第20節◇16日◇埼玉

 浦和は、日本代表アギーレ新監督が視察に訪れた試合で、勝利を手にした。前半22分、FW興梠慎三(28)が倒されて、ゴール前でFKを獲得。MF柏木陽介(26)が左足で直接狙ったシュートは右ポストに弾かれた。しかしこぼれ球をMF阿部勇樹(32)が拾い、広島GKの戻りが間に合わずぽっかりと空いたゴールに冷静に決めた。

 しかしまったくプレスをかけない広島に対し、DF槙野智章(27)がボールを足元に止め、両手で広島イレブンをあおった。同37分には、阿部とGK西川周作(28)がゴール前でパス交換を繰り返し、広島の攻撃を誘いだそうとするシーンもあった。

 後半29分には、FW李忠成(28)がミドルシュートを放つが相手GKが弾いた。1点を守りきって4試合ぶりに勝ち、柏木は「0失点で勝つのはいいこと。今やっていることを続けていきたい」と話した。

 守備では警告の累積により出場停止のDF那須に代わり、DF永田充(31)が入った。完封に貢献し「チャンスをもらえたので、(レギュラー獲得の)可能性はあると思う。またいい仕事をして信頼を勝ち得たい」と話した。