記念ゴール&完封で連敗ストップだ。大分DF深谷友基(25)が10日、自身のJ1通算出場100試合目となる川崎F戦(12日・九石ドーム)での勝利を誓った。「通過点にすぎないが、勝って100試合達成の記念にしたい」。4試合ぶりとなる白星を欲した。

 まずは本職の守備からリズムをもたらす。3連敗中のここ3戦は、いずれも前半に先制点を許す悪い流れを引きずった。「立ち上がりの失点が多い。先制されてからリズムに乗り切れず、苦しい展開になって追加点を取られてしまった」。FW高松主将も「前半は0-0でもいい。守備から入るのが大分」という本来の姿が発揮できていない。

 0-2で完敗した5日の大宮戦を踏まえ、守備陣だけでミーティングを行った。「大宮戦ではラインが下がりすぎた。前から守備をして、後ろから(攻撃も)しっかり組み立てていきたい」。堅守速攻の取り戻しへ、確認作業も済ませた。

 昨年は開幕戦ロスタイムに起死回生の同点ゴールを決めるなど3得点したが、今季はまだ無得点。「常に(失点)0で行きたい。完封したいが(記念試合で)点も入れられたらいい」。自らの記念白星で、チームの連敗を食い止めて見せる。【村田義治】