<J1:東京4-2川崎F>◇第7節◇19日◇味スタ

 東京に新時代を担う「ニュー・ファンタジスタ」が誕生した。高卒ルーキーMF大竹が「多摩川クラシコ」川崎F戦で1ゴール1アシストの活躍で、4-2の逆転勝利と3位浮上に導いた。

 ピッチに立てば、もう遠慮はいらない。大竹は、ふてぶてしく「狙っていた」。同点で迎えた後半18分。右サイドで味方のパスを足元に収めると、相手DF2人の間に165センチの小柄な体を滑り込ませる。だれもがドリブル、と予想した瞬間だった。左足の甲でボールを浮かせたループシュート。GK川島の指先をかわし、ゴールネットを揺らした。

 途中出場からわずか40秒後のプロ初ゴール。「同点で出場したときの方が燃えるんです。DFが詰めてきていたし、上(ループ)しかないなと思いました」と冷静に振り返ってみせた。同25分にはゴール前でDFの間を通すスルーパスを、後方から駆け上がったMF今野へ通し、追加点をアシスト。昨季リーグ戦で2戦12失点の大敗を喫した川崎Fに引導を渡した。

 今月上旬にU-19(19歳以下)代表候補合宿に招集されるまで、まったく代表歴がなかったが「技術やセンスを持っているし、頑張って走れる選手」という城福監督の抜てきで、才能を開花させた。欧州で活躍するセルティックMF中村俊輔にあこがれて「体の使い方やボールの出しどころが勉強になる」と研究を重ねている。「ポスト俊輔」候補生だ。【山下健二郎】