J1清水は引き分けのアウェー大分戦翌日の10日、三保グラウンドで練習を行った。主力組はクールダウンのみ。サテライト組はJFL・FC刈谷と練習試合をし2-0で勝利。股(こ)関節痛だったDF児玉新(25)は故障後初めて90分間出場した。

 まだ本調子ではない。だが、児玉の顔には安堵(あんど)感も浮かんだ。「90分は長い間やっていなかったので」。プレーについては「感覚的なものが、まだまだ。50%ぐらい」と満足できなかった。それでも、左サイドバックとして約3カ月ぶりにフル出場した児玉に、長谷川監督は「まだもう少しかな」と言いつつ「90分やれたのは1つのメドが立つ。あとは質を上げていくだけ」と笑顔を見せた。「誰が出てようと、ポジションを取り返さないといけないというのはある。いきなり入れるとは思っていない。アピールしていかないと」と児玉。リーグ戦での巻き返しを狙うチームに貢献すべく、焦らず、完全復活に近づいていく。