浦和が元監督であるギド・ブッフバルト氏(47)にアドバイザーとして再就任を要請することが9日、分かった。同氏は選手としても活躍し、引退後は浦和、ドイツ2部のアーヘンの監督を歴任したが、現在はフリーの状態だ。12日に来日し、クラブ側が細かい条件を提示する予定。合意に至れば、アドバイザーとしては3度目、04年から06年までの監督時代以来の「浦和復帰」となる。

 浦和側は、7月のバイエルンとの親善試合で同氏が来日した際、すでに打診を行っていた。クラブ幹部は「ギドの持っているドイツでのパイプは1つの強み。これからも使っていく」。ドイツ代表DFとして母国を90年のW杯イタリア大会で世界一に導いたブッフバルトの欧州の知名度は抜群。浦和は今夏にはブンデスリーガの選手をリストアップしており、欧州路線のさらなる強化が狙い。また、将来は監督再就任も視野に入れている格好だ。

 同氏は15日に行われるクラブのイベントにもサプライズゲストとして参加し、ACL準々決勝第1戦クウェート・アルカディシア戦(17日)にも弾丸で帯同するなど、契約後には早速業務に入る見込み。別の幹部は「クウェートでも助言をしてくれるのではないか」と、期待していた。