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J1昇格の山形、逆転のカギは渡辺だった

会見中、電話でJ1昇格決定の連絡を受ける海保理事長。右は小林監督
会見中、電話でJ1昇格決定の連絡を受ける海保理事長。右は小林監督

 11月30日の愛媛戦に勝ってJ1昇格を決めた山形イレブンが、仙台戦の結果=昇格を知って戦っていた!? 1日に山形県庁を表敬訪問したMF宮沢克行主将(32)が明かしたもので、同戦の後半、3位仙台が鳥栖に負けていることを知った選手が複数いたという。小林伸二監督(48)は緊張を和らげようと仙台戦の状況を伝えなかったが、実はピッチ上の選手には「昇格確実」情報が広がっていた。

 表敬訪問の席上で宮沢が昇格の後日談を明かした。「僕は知らなくて、試合後に聞いたんですけど」と笑いながら「(MF渡辺)匠が途中交代で入ってきて、周りの選手に状況を耳打ちしてたらしいんですよ」と明かした。前半を終えて仙台が鳥栖に1-3で負けている状況を、なぜか知っていた渡辺は後半8分から途中出場。複数の選手に接近するたびに伝え、残り約40分間を戦っていたという。

 愛媛戦と同時刻に始まった鳥栖対仙台戦は、仙台が引き分け以下に終われば、山形の昇格が決定する試合だった。愛媛戦までの1週間、選手の緊張をほぐすことだけ考えていた小林監督は試合2日前「選手に重圧を与えたくないので仙台戦の結果は知らせません」と話していたが、宮沢から舞台裏を初めて聞かされ「えっー? 知ってたの? みんな焦ると思って、あえて言わなかったのに…」と苦笑いするしかなかった。

 渡辺がピッチに入った時は、愛媛に1-2で負けていた。そのまま、負けても昇格できる状況になり「逆にリラックスできたんじゃないですか。とはいえ、逆転勝利できるとは思いませんでしたけど」(宮沢)。逆転勝利の要因は、選手の自主性によるものだった?

 [2008年12月2日11時30分 紙面から]


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