元日本代表FWで、プロ13年目で初のリーグ日本人得点王となった京都・柳沢敦(31)が「銭闘態勢」に突入した。単年で200万円増の年俸6200万円(推定)のクラブ側の提示を拒否していたことが11日、分かった。柳沢はこの日、京都・城陽市内で練習に参加。今後も交渉を重ねるが、希望額と大きな隔たりがあるため「現時点では『残る』とは言えない。自分の要望と合わない場合は、違う道を歩むかもしれない」と語り、最悪退団も辞さない姿勢を見せた。

 新加入の今季は32試合に出場し日本人トップの14得点、J1残留に貢献した。「自分なりに精いっぱい頑張った。J1に残るという目標を果たせたのは喜ぶべきこと」と言い、大幅アップを確信していたようだ。

 一方、チーム統括を兼ねる加藤監督は“微増”の理由を「不況」によるものと説明。「柳沢の活躍は評価に値する」としながらも「このご時世なので…」と言葉を濁した。この日のミーティングでは梅本社長から全選手に「不況なので交渉をする時は、それも頭に入れてほしい」と異例の要望が出されたという。

 加藤監督は「柳沢は残ると思う。問題ない」と話すが…。古都のエースから目が離せなくなってきた。【奈島宏樹】