<J2:C大阪2-1東京V>◇第2節◇15日◇味スタ

 C大阪のMF香川真司(19)が10代最後の試合で今季初ゴールをマークした。前半23分、FW乾からのグラウンダーのクロスを確実にゴールに流し込み、先制点をたたき出した。それでも「今季ワーストの試合内容です」と、運動量、パスの精度について反省。17日に20歳の誕生日を迎える若き日本代表は、飛躍の期待のかかる20代に向けて、これまで以上に自分に厳しい姿勢を打ち出した。

 体が重い。それでも得点への嗅覚(きゅうかく)だけはさえていた。前半23分、FWカイオがヘディングで右サイドのFW乾にボールを送ると、香川は迷わずに走った。「イヌがボールを持った時に、スペースが空いたので。僕のことを見てるだろうなと…、あとは抑えて蹴りました。いいボールが来ましたし」。

 乾を信じて絶妙の位置へトップスピードで走り込み、そのまま右足で丁寧にゴール左隅へ送り込んだ。そのまま左コーナーフラッグ付近まで軽く走り抜け、仲間の祝福を受けた。誕生日まであと2日。19歳363日できっちり区切りのゴールを決めるところに、香川の勝負強さがあった。

 2-1で競り勝って、チームは連勝スタート。しかし、試合後の香川から笑顔は消えていた。「僕は後半は何もしていない。悔しいです。今年一番悪かったです。相手の河野君との個人的な対決では負けていました」。得点シーン以外は、ラストパスの精度が悪く、後半からは運動量も極端に減った。1歳年下の若手成長株・東京V河野にも引け目を感じたほどだった。

 唯一笑ったのは、17日の誕生日の予定を聞かれ「予定はないです。練習はオフです。実家に帰ります」と答えた時だけ。10代に別れを告げる感傷よりも、20代を迎える危機感の方が強い。「僕はJ2でやっているし、日本代表も経験させてもらっている。今日のプレーじゃ、日本代表にも必ず入れないと思う。課題見つけてやらないとだめです」。自分にさらに厳しく、真の「大人で超一流」の選手になれるかどうか、香川にとって大事な1年になる。