古傷の右アキレスけん痛で7日の直前練習を休んだコンサドーレ札幌のMFクライトン(31)が、8日の愛媛戦に強行出場することが濃厚になった。MF藤田、FW宮沢ら攻撃の軸が負傷欠場。クライトン自身、6日に炎症止めの注射を打つなど本調子ではないが、体を張って7試合ぶりの勝利を呼び込む。

 痛くても闘うのがクライトン流だ。7日の練習は注射後の痛みが引かず完全休養したが、心は折れてはいない。「大丈夫かって?

 大丈夫じゃないよ。でも気持ちで頑張るしかないじゃないか」。右拳で胸を2度たたくと、顔をゆがめながらも得意の“グ~”ポーズで出場を志願した。

 ケガ人が相次ぎ、この日の練習に参加したフィールドプレーヤーはわずか18人。今季初めて試合前に紅白戦さえ行えないチーム状況を、黙って見過ごすわけにはいかない。「痛いけど勝ちたいよ」。札幌の大黒柱は、泣き言は吐いても結果は出す。