宇佐美よ、打つべし!

 打つべし!

 G大阪西野朗監督(55)が、「丹下段平(たんげ・だんぺい)」になった!?

 G大阪は東京戦(24日=万博)に向け21日、大阪・万博練習場で約2時間、ミニゲームなどで汗を流した。監督は、17歳のFW宇佐美貴史に対し「もっと(シュートを)打て!」と身ぶり手ぶりで直接指導。その姿はまるで、アニメ『あしたのジョー』のボクシング指導者「丹下段平」だった。

 MFもこなし、パスも得意な宇佐美だが、13日のACL1次リーグ水原三星戦で決勝ゴールを決めたように監督はFWとしての勝負強さを見る。「FWとしての動きに期待している。チャレンジすることが大事。チャンスを逃さずに、もっとシュートを打ってほしい」と話した。

 東京戦はFWで先発濃厚の宇佐美は主人公「矢吹丈(やぶき・じょう)」のように真剣に耳を傾けた。「FWは多少、強引さも必要と思う。どんどん(シュートを)打っていきたい。アピールを続ける」と気合十分。今季リーグ戦でホームでの白星はまだない。勝利に向かって打つべし!

 打つべし!

 宇佐美が打ちまくれば、G大阪も白星に近づく。【奈島宏樹】