32歳の横浜DF中沢佑二が11月30日、ベテラン一掃を断行したクラブに対して抱く複雑な思いを明かした。横浜はDF松田直樹(33)、MF山瀬功治(29)、MF河合竜二(32)、FW坂田大輔(27)ら戦力外通告選手8人を発表した。中沢は「今年苦しい時にチームを支えてくれた選手ばかり。世代交代という言葉で(ベテラン選手を)取っ払うのは…」とうつむいた。クラブは、中堅、若手の出場機会を増やす狙いもあるとしているが、中沢は「出場機会は与えられるものではなく、本来は奪い取るもの」と“甘え”の広がりを危惧していた。

 この日、横浜市内の練習場には200人以上のサポーターが集まり、退団を惜しむ声援を浴びた松田は号泣。「サポーター、チームメートは最高だった」と感謝の思いを告げた。