磐田のU-21日本代表FW山崎亮平(21)が、グレードアップする。金メダルに輝いたアジア大会で、A契約締結条件である出場時間450分に到達したばかり。プロ4年目で一人前のJリーガーたちの仲間入りを果たし、クラブからは専用ロッカーや駐車場が与えられるなど、待遇も変わった。ナビスコ杯、アジア大会と結果を残してきたその力を、今度は最終節C大阪戦(4日=金鳥)で証明する。

 山崎はいつもと違うところに車を止めた。クラブハウス内にある個人ロッカーで着替え、練習に臨んだ。A契約を結んだ選手は、同ハウスの前にある専用駐車場や個人ロッカーの使用が可能になる。アジア大会の中国戦(11月8日)でA契約条件を達成し、荷物はグラウンド脇にある控室から移動したばかり。実質的にこの日から使用した山崎は「特に意識はしない。やることは変わらないので」と淡々と話した。

 A契約はゴールではなく、スタートであることを自覚している。同大会では定位置を獲得し、日本の初優勝に大きく貢献した。しかし「まだジュビロで結果を残していない。代表では五輪予選が次から始まるけど、代表はあとからついてくる」と山崎は言い切る。ナビスコ杯ではゴールを決めたが、リーグ戦ではまだない。アジアの頂点に立っても、足元をしっかりと見つめ浮足立つことはないのが、山崎の強みでもある。

 さらなる成長を狙っている。クラブ側からは将来性も評価されて、複数年での契約延長オファーを受けている。現時点では、FW前田、ジウシーニョとの定位置争いでは3番手だ。しかし「厳しい環境でプレーしたいという思いもある」と、来季も磐田でプレーすることを決断。得点王の前田との競争を選んだ。

 今季残された唯一の試合がC大阪戦(4日)。「途中からだと思うけど、練習でアピールしたい。FWでもサイドMFでも試合に出られればいい」。グレードアップしたことを、最後の試合で証明する。【栗田成芳】