「最終兵器」が帰ってくる。山形は23日、清水との天皇杯準々決勝(25日=アウスタ)を想定した紅白戦を行い、MF宮崎光平(29)が2本目に出場した。10月16日の川崎F戦で負った第3第4横突起骨折から復活。左サイドへ流れての攻撃参加で好機を演出した。ベンチスタートが濃厚だが「スーパーサブ」での実績もあり、疲労した相手への効果は抜群だ。

 9月25日の湘南戦、続くG大阪と2戦連続で途中出場から得点を挙げた。リーグ戦出場6試合。出番の少ないシーズンだったが鮮烈な印象を残した。ようやく先発出場をつかんだのが直後の川崎F戦。上昇気流に乗りかけたところで、けがに見舞われた。「いい状態だったし余計に悔しかった。天皇杯に出られたら(活躍する)いいイメージがある」。今季の「モンテのベストゲーム」にも挙がるG大阪戦の立役者が4強への光を照らす。【湯浅知彦】