<J1:広島4-1G大阪>◇第7節◇24日◇広島ビ

 広島FW李忠成(25)が28秒弾で負の歴史を塗り替えた。チームは快勝。リーグ戦では01年11月3日以来、10年ぶりのG大阪戦勝利をJ再開のホーム戦で飾った。左サイドのDF森脇のシュートミスに左足で合わせた。キックオフから相手選手にボールを触らせることなく決めた先制弾に、お立ち台で「早過ぎて覚えていない」と笑った。

 ゴール後は20日に生まれたばかりのFW山崎の第2子(長男)を祝う揺りかごから、アジア杯V弾後同様に弓矢のパフォーマンス。同僚MF高萩は福島・いわき市の出身。在日韓国人4世で日の丸を背負う李は「自分のゴールで何かを感じてもらえれば」と言った。ザックジャパンの懐刀は「もっとゴール出来た。固め取りしないと得点王にはなれない」と自覚十分。【佐藤貴洋】