<J2:札幌0-1鳥栖>◇第31節◇16日◇札幌厚別
ライバルに痛恨1敗…。J2札幌は鳥栖に敗れ、ホームでは6月12日の横浜FC戦(室蘭入江)以来、11試合ぶりの黒星を喫した。前半7分にPKで失点し、その後は守備を固める相手を攻略しきれず、後半30分にFWジオゴ(28)が、この日2度目の警告を受け退場となった。負の連鎖が重なり、札幌厚別では今季初の敗戦となった。昇格を争う鳥栖に勝ち点53で並ばれ、得失点差で3位に転落した。
ついに止まった。石崎監督は後半ロスタイムに、DF岡山をFWとして投入。上原、岡山のツインタワーにロングボールを放り込む必死の攻勢に出たが、堅い鳥栖の守りを崩すことはできなかった。札幌厚別では今季6試合目にして初黒星を喫した。今季、同じ相手に2連敗したのは初めて。「順位の近い相手。何としても勝ちたかったが、イージーな失点で苦しくなってしまった」。冷静に繕った石崎監督の表情が一層、悔しさを物語っていた。
出足の失点が響いた。前半6分、自陣での相手ロングスローへの対応で、MF近藤が鳥栖MF岡本をペナルティーエリア内で倒しPK。失点後は終始、押し込みながら最後の1手が遠かった。後半13分にMF内村がDF岩沼の左クロスを右足ダイレクトボレーで合わせるも、GKの好守でゴールを割ることはできなかった。後半30分にはジオゴが退場。狂った歯車を最後まで元に戻すことはできなかった。
0-1の敗戦を、ただ惜しかったで終わらせては先がない。ホームでは9月24日の徳島戦に続き2試合無得点だ。昇格を争うチーム同士の戦いになれば、選手1人1人の気迫や集中力も変わってくる。残り9試合。激しいサバイバルを勝ち抜くために必要なのは、技術だけでなく気持ちも必要だ。宮沢は「11人いる時点でもっとシンプルに回してチャンスをつくるようにしていれば。今日は自分もビルドアップのときにイージーミスをしてしまった」と話す。痛感した1プレーの重みを、次に生かしてこそJ1への道が開ける。
サイドからのクロスや前線での連係やセットプレーも、好調時に比べれば決して精度が高いとは言えなかった。内村は「DF裏を狙ったが相手DFのケアが早くつぶされた。足元で受けるなど状況を見て修正しながらやれていれば」と猛省。次節京都戦はジオゴ、河合の主力2人が出場停止となる。傷口が広がる前に、チーム一丸で打開策をひねり出し、再浮上につなげる。【永野高輔】



